魚ごよみ

enでの自慢はやはり魚。料理で季節を感じられるとうれしいです。

春は草木が芽吹き、ぬくんだ水に誘われてでてきた魚介もおいしい季節です。魚偏に春と書いて「鰆(さわら)」、「桜鯛」、「初鰹」...春の訪れを告げる旬の魚です。

寒い冬に仕込まれた新酒が飲み頃を迎えるのも春です。春の旬を思い切り味わってください。

7月、海は穏やかで、イカはヤリイカからスルメイカ(マイカ)に交代。ホッケ、シャコ、ヒラメ、カレイに加え安くておいしい貝類(ホッキ、シジミ、アサリ)も旬です。ウニは最盛期です。

8月下旬からサケが獲れます。塩焼きのほか味噌をぬった半身を野菜と一緒に蒸し焼きにする「ちゃんちゃ焼き」などが有名です。卵はそのまま塩や醤油に漬けこみほぐすと「イクラ」になります。サケのピークは10月中旬から11月中旬。

秋はサンマ、サバの最盛期です。この時期に獲れるものは脂がのっていて絶妙です。

冬になると海水の温度が下がり、魚の身が締まります。「寒ぶり・寒びらめ」というように、ぶり、ヒラメの旬は冬です。冬のヒラメは脂がのっていて、鮨だね・刺身の高級品として珍重されます。